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発達障害 話し方心理カウンセラーの西浦まゆみです。
片付けをしていて、薬の束を見つけました。
数年前に病院でやや多めにもらった薬、副作用が出て飲まなくなった薬。
数種類の薬を見て様々な思いがあります。
発達障害の子どもを持つ親のあなたは
薬物療法と聞いてどう思いますか?
発達障害のわが子に薬の服用を勧められたらどう思いますか?
発達障害のわが子に薬は飲ませたくない、何で薬が必要なのだろう
薬を飲んだら症状が良くなるのだろうかなど、色々考えますよね。
私も息子に薬を飲ませるのには抵抗がありました。
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では薬物療法が必要な場合はどのような時かと言いますと
・その症状のために、本人がひどくつらい時や生命の危機がある時
・その症状のために、家庭生活や集団生活が困難な時
・その症状のために、学習が困難な時
・その症状のために、二次障害が出る可能性が高い場合
・薬物治療が必要な疾患がある場合(てんかんなど)です。
発達障害のわが子の衝動性が強い時は、
本人でも抑えがきかずに車道に飛びだしたり、
階段から飛んだりとすることがあり、身の危険があります。
なので、
そのような時は薬を使って衝動性を抑えようと勧められるのです。
ただ、
このような薬は風邪薬と違って症状が治まったからやめるというわけには
いかないのですね。
症状が落ち着いているのは薬を服用しているからです。
なので、
薬を服用したら、しばらくは薬を飲み続けないといけないのですね。
これは個人差があるのでどの位服用し続けるかはその状態次第なのです。
ただ、薬をやめるのも主治医と相談してからになります。
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では、薬物療法のメリットとデメリットの話をしますね。
まず、メリットとしては、
薬を飲むだけなので手軽です。本人や家族の努力もいりません。
そして、即効性があります。
デメリットとしては、副作用があります。
神経発達症(発達障害)の薬物療法なので
主に衝動性を抑える薬が使われる事が多いです。
副作用として気力や元気がなくなります。
また、
薬を飲み続けなければならないので、通院と薬代がかかります。
神経発達症(発達障害)は脳の機能的障害なので、
完治するのではなく、症状を抑えるものになるからですね。
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では、
薬物療法の他に克服法はないのかといいますと、
心理士が行う
ソーシャルスキルトレーニングがあります。
これは、
対人関係や社会生活を営むために必要な技能(スキル)を
トレーニングするものです。
このメリットとしてはきちんとすれば効果はあります。
副作用もありません。
デメリットは薬物療法ほど即効性はありません。
効果がでるのに時間がかかるからです。
そして、努力も必要になります。
子どもの場合は
親も一緒にトレーニング(ペアレントトレーニング)が必要になります。
薬かソーシャルスキルトレーニングかではなく
薬とソーシャルトレーニングを併用している方もいます。
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どれが良いとか悪いとかではなく、
発達障害の子どもを持つ親のあなたや発達障害のわが子がどうしたいか
どのようになりたいのか、
そのためには、何が必要なのかというように考えることが大切なのですね。
どうしたらいいのか分からなくなった時には、
自分の考えている事を紙に書いてみるといいです。
紙に書くことにより、思考の整理が出来るからです。
試してくださいね。
そして、親子での会話を楽しんでくださいね。