発達障害 話し方心理カウンセラーの西浦まゆみです。
発達障害の子どもを持つ親のあなたは、
発達障害のわが子の体力について考えた事はありますか?
おそらく、
たいていの方は発達障害のわが子の体力を意識することは少ないと思います。
なぜなら
発達障害のわが子の体力の前に、運動の不器用さが目立つからです。
でも、発達障害のわが子の体力は大切なのです。
体力がないと、1日を通しての活動が出来ないからです。
学校生活、社会生活においては体力が必要になります。
学校での活動の為には45分間の授業時間、
椅子に座れる体力や身体を動かす体力が必要になります。
社会においては、
仕事時間に、頭や体を使える体力が必要になってきます。
そして、体力は直ぐにはつかないものです。
なので、
気がついた時から、少しずつでも発達障害の子どもを持つ親のあなたが
発達障害のわが子の体力をつける意識をしていかなければいけないのですね。
体力をつけるためには体を動かすことが必要になります。
何かしらの運動が必要になりますが
発達障害のわが子は、効率よく体を動かす事が苦手です。
これは、個々の身体機能に問題がないにも関わらずに、
脳が運動をコーディネート出来ない為に起こります。
例えば、
階段の上り下りが苦手、ハサミが上手く使えない、
三輪車が乗れない、ボールが蹴れないなどです。
何気ない運動でも、それをスムーズに出来るには、
目で空間的な位置を確認し、自分の体と対象の距離を測ったり、
目と手足を連動して動かしたり、体のバランスを取ったり、
力の入れ具合や動くタイミングを計る必要があります。
発達障害のわが子にはそれが難しいのです。
定形発達の子どもであれば、誰でも出来る事でも、
発達障害のわが子は教えていかないと出来ないのですね。
発達障害のわが子は、この運動能力の不器用さの為に、
「何で何でもない事が出来ないの」
「何度も繰り返していけば出来るようになる」と
反復練習をさせられ、出来ない自分に自尊心が下がっていくのです。
それで、
運動は苦手、したくないとなっていくのですね。
でも本来子どもは発達障害のある、なしに関わらず、動くのが好きなのです。
なので、
発達障害わが子が
したい事を通じて動くのを意識した声掛けが必要になります。
定形発達の子どもと比較するのではなく、
発達障害のわが子のレベルに応じた運動をしていくのですね。
なにも体操や水泳といったものではなく、日常的な事でいいのです。
例えば、
テレビを見て歌って踊る、手で交互にテーブルをたたく
ピョンピョンと飛び跳ねるなど。
この時の声掛けは、
「上手に出来なくてもいい」という事を伝えていく事です。
上手に出来なければいけないと思うと、楽しめませんし、継続できません。
なので、
楽しく体を動かす事から始めて行くのがいいのですね。
発達障害のわが子が、出来る運動から始めて出来ていけば、
「昨日より上手になったね」「楽しいね」など
肯定的な声掛けをしていく事が大切になってきますね。
試してくださいね。
そして、親子の会話を楽しんでください。