発達障害 話し方心理カウンセラーの西浦まゆみです。
先日21歳になる発達障害の息子に「アリとキリギリス」の絵本の読み聞かせを
久しぶりにしてみました。
発達障害の息子に「アリさんとキリギリスだったら、どっちがいい?」と聞いたら
「どっちも大事だよ。
アリさんの時期も必要だし、キリギリスさんの時期も必要だよ」と
返答があったので、びっくりしました。
私的には、目の前の楽に流されずに、
コツコツ努力(しなければいけないことはしていく)ことを伝えたかったのですが、
いい意味で違うことを発達障害の息子が言ってくれたので考えさせられました。
確かに、アリさんのようにコツコツ地道にしていくことも、
キリギリスさんのように楽しむことも私たちの人生には必要なことですよね。
楽しみのない人生は味気ないし、
何のためにコツコツと頑張るのかわからなくなります。
だから、楽しみながらコツコツと必要なことをしていくことですよね。
何事もバランスなんだなーと改めて考えました。
ただ、発達障害のわが子はこのバランスを上手く取れません。
これは、発達障害のわが子の特性の一つに白黒思考があるからですね。
白黒思考は極端思考とも言いますが、いいか、悪いかと両極端に走る傾向があります。
そのため、先ほどの「アリとキリギリス」の話で言うと
アリのようにコツコツしないといけない、それ以外はいけないことと認識します。
そうすると、コツコツしない人を見るとそれを批判していき、
人間関係を上手く築くことができなくなります。
逆もそうです。キリギリスのように人生を楽しまなければいけない
楽しみのないことをしたらいけないと認識したら、
楽しいことしかしていかない傾向にあるので、何事も続いていきません。
そして、アリさんのようにコツコツしている人を見ると、批判していくので
人間関係をうまく築くことができなくなります。
なので、この両極端思考が発達障害のわが子にある場合は、
両方の視点を持たせる話し方をさせることが大切です。
「アリとキリギリス」でいえばアリさんの視点での話と
キリギリスさん視点での話をしていきながら、
どっちの視点も必要なことを発達障害のわが子気づかせることですね。
アリさんは冬になると餌(食べ物)がなくなるから、春から準備をしている、
毎日、コツコツと働いて冬の分の餌も貯めていっているんだよ、
冬のゆっくりできるために餌のある内はコツコツと働いているんだよ。
キリギリスさんは、自分のしたいことばかりで
冬になると餌がなくなるのに働かないから冬になって食べ物がなくなって困るんだよ。
したいことをするのは悪くないけど、
ちゃんと先(冬になると餌がなくなる)のことを考えないからいけないんだよ。
したいことだけをしても先で困るから、
したいことをするには、したくないこともしないといけないんだよね
と言うように発達障害のわが子と一緒に話をしていくことですね。
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