発達障害 話し方心理カウンセラーの西浦まゆみです。
いつの頃からか「お母さん、母さん、ママ」と呼ばれてみたいと思っていた。
でも、どこかで諦めてもいた。
自分で思っていても、どうにも出来ないことがあると分かっていたから。
だから、お母さんになってうれしかった。
「いいお母さん」になりたいと思った。
「いいお母さん」ってどんなお母さんだろう?
やさしいお母さん、子どもの世話をするお母さん、家事をするお母さん・・・
世の中が思う「いいお母さん」というものを必死で追い求めていた。
でも、出来ない自分にイライラしたし、疲れていた。
いつしか「いいお母さん」っていないと思えるようになった。
そして、気が付いた。
世の中で言う「いいお母さん」を追い求めるから見えなくなっていることに。
自分の価値観が自分を追いつめていることに。
自分の価値観は自分が作り出していることに。
自分の価値観が当たり前と思っていたから気が付かないでいたことに。
世の中で言う「いいお母さん」じゃなく、
発達障害のわが子にとってのお母さんであればいいと。
いいお母さんじゃなく、お母さんであればいいと。
年齢がいっていても、発達障害のわが子の言動に戸惑っても、
わからないことがたくさんあってもいい。
だって、初めての子育てだし、戸惑うことは悪いことではないから。
発達障害のわが子が私をお母さんにしてくれるから、
一緒に成長できるからいいと思えるようになっていた。
そうしていくと、楽になった自分がいた。発達障害のわが子と笑いあえる私がいた。
発達障害の子どもを持つ親のあなたは、いいお母さんに縛られてはいませんか?
「いいお母さん」という響きはとても魅力的ですよね。
でも、それに捉われ過ぎると、発達障害のわが子が見えなくなることがあります。
発達障害のわが子の良い所が見えなくなり、
周りの目を気にするあまりに、周りの求めるいい子をわが子に求めるからですね。
大人の言うことを聞いくいい子、周りの空気を読むいい子、
周りの輪をみださないいい子・・・。
そう出来ない発達障害のわが子にイライラしてしまう自分。
発達障害のわが子にとっても、親のあなたにとっても心がきつくなっていきますよね。
世の中で言われるいいお母さんより、発達障害のわが子のお母さんになりませんか?
親は子どもがいてなれるものです。
子どもの数だけ親がいます。その子その子によって親の在り方が違います。
だから、戸惑うのですね。
子育ては親育てとも言われますよね。
発達障害のわが子を通して
親のあなたも親になっていくものと思うと楽になるのではないでしょうか?
「いいお母さん」は自分の価値観が作り出しているものなのです。
だから、「いいお母さん」と縛られなくてもいいのです。
発達障害の子どもを持つ親のあなたは良い親でなければいけないと思ていませんか?
良い親、いいお母さんは自分の価値観や思い込みが作っているものですね。
自分の価値観や思い込みがないか考えてみてください。
そして、その価値観、思い込みが自分の心を苦しめているようなら手放してください。
そして、発達障害のわが子との会話を楽しんでください。