発達障害話し方心理カウンセラーの西浦まゆみです。
発達障害の子どもを持つ親のあなたは、
自分の事を信じているでしょうか?
発達障害の子どもを持つ親のあなたは、
発達障害のわが子を信じていますか?
先日押し入れの断捨離をしていた時に見つけた剣道の道具。
発達障害の高3の息子の物です。
発達障害の息子が中学校に入学して間もなく、
息子の方から「剣道部に入りたい」と言ってきて、
びっくりしたのを今でも覚えています。
なぜなら、「剣道」との接点が思いつかなかったからです。
息子が話すには、
姪の剣道の試合に連れて行った事があり、
その時にかっこいいと思ったと。
ただ、息子の通う中学校の剣道部は
民間の道場の剣道で、幼稚園生から中学生までの子どもが通っている所。
学校の先生が教えるものではなく、道場の師範の先生が教えるものでした。
とりあえず、発達障害の息子と剣道の道場に見学に行き、
「剣道」は礼儀も練習も厳しい事と覚悟して入部が必要と説明されました。
発達障害の息子に、
厳しい練習があるがそれに耐えられる覚悟があるか、
自分で決めるように話しました。
息子が自分でしたいと話してきた事なので、
親の私が出来る事は応援するが、出来ない事もある事も話していました。
息子の出した答えは剣道をしたいという事でした。
発達障害の息子の部活動剣道を通じては色々な事がありました。
剣道の防具を着るのも、発達障害の息子は1年はかりました。
紐が後ろでは結べず、
その感覚をつかむのに、かなり時間がかかったのです。
普通の子どもと同じ所で一緒に学んでいく。
初めは幼稚園生と一緒に学んでいきました。
幼稚園生が出来ていく事も
息子は時間がかかっていました。
息子にとっても、親の私にとっても、自分との闘いだったと思います。
発達障害の息子にとっての剣道は
注意される事も多く、出来ない自分を認める場所だったと感じました。
親の私にとっての剣道は
発達障害の息子や自分との向き合い方を考えさせられる場所だったと思います。
発達障害の息子が
剣道をやめたい、行きたくないと思っていても、
怖くて言えない、そんな状況の時もありました。
親の私も環境が変わって、自分の事にも必死だったので、
余裕がなく、どうしていいのか戸惑うばかりでした。
言えない息子に甘えていたのかもしれません。
発達障害の息子と一緒に右往左往していました。
学校は休まずに行く事が、小学1年生からの目標だったので、
私や息子の中で、
学校も部活も、とにかく休まず行く事が目標だったのです。
ただ剣道は厳しいだけの練習だけではなく、楽しい合宿もありました。
周りのサポートもあり、
どうにか私達親子の目標は達成する事が出来ました。
今回、発達障害の息子と剣道の道具をどうするか話し合った時に
剣道は○○先生は厳しかったけど、好きな先生だったよ。
怖かったけど、優しい先生だったよ。
ぼく、剣道がんばったよ。
時々中学校の時の同級生に会って、部活動は何しているって聞かれてる。
「陸上部」って答えると、みんな、剣道部じゃないんだねって言われるよ。
だって、今の学校には剣道部がないからね。
と話してきます。
「言葉の力」を学んでからの私は、
息子に対しての言葉かけを意識してきました。
マイナスに思う事でもそこから学んだ事、気が付いた事を生かしていけば
プラスになっていく。
過去の意味付けも変わってきます。
発達障害の息子にとっての中学校の剣道の記憶は
頑張った自分の記憶になっているように感じました。
でも、分かってはいても時々思う事がはあります。
それは、
あの時に「自分」や「息子」の事を信じられたら、
あんなにきつい思いはしなかったのにと思います。
「信じる」のに、理由はいりません。
理由はなく、ただ自分と息子を信じると決めるだけなのです。
自分や息子を信じていれば、
他人の言動には振り回される事は無くなります。
他人との比較をしなくなります。
比較するのは過去の自分や息子。
自分や息子を信じるとは、ありのままの自分でいいと思う事です。
今のままの自分を認める事、
そして、成長する可能性を信じる事。
その為に、「今」出来る事をしていく事なのです。
「ありのままの自分」、自分が楽に居心地がいいと思える自分。
今のまま、良いところも嫌な所もあるけど、それが自分なんだと思える自分。
自分と向き合えば、
自分が成長する為には、どうしたらいいのかを考えていけば
「今」何をすればいいのかが見えてきます。
ただ、他人の事をないがしろする事ではないのですよ。
自分の事が信じられていくと、他人の事も信じられるようになります。
発達障害の子どもを持つ親のあなたは自分の事を信じていますか?
発達障害のわが子の事を信じていますか?
誤解をして欲しくはないのですが、
発達障害のわが子を信じるとは、
わが子の事を何もしないという事ではないのですよ。
発達障害のわが子の事を見守る事は大切です。
その為の声掛けも大切です。
ポジティブな声掛けを、自分にもわが子にもして下さいね。