発達障害 話し方心理カウンセラーの西浦まゆみです。
久しぶりにゆっくりとした時間を持てています。
週末はいつもの日常と少し違っていたから、
学校や仕事、家事など、いつもと変わらない事にホッとしています。
そして我が家の時計を見ていて、ふと思った事があります。
発達障害の子どもを持つ親のあなたは、
発達障害のわが子に時計の見方を教えていますか?
発達障害のわが子に、時刻を知る大切さを教えていますか?
現代人の私達は、良くも悪くも時間を意識した生活を送っています。
何時までに、学校や会社に行かなければいけない。
バスや電車は何時のに乗るかなど、
時間が分からないと困る事ばかりなのです。
なので、
今何時なのかが分かる事がとても大切になります。
私には発達障害の高3の息子がいます。
発達障害の息子が、
時間の意識や時計の見方が、
分かるようになるまでは何年もかかりました。
私達では当たり前のように分かる事でも、
発達障害の息子にとっては分からない事ばかりだったのです。
発達障害のわが子はイメージが出来ません。
イメージできないから、時計が1~12までが2回で1日。
午前中と午後の時間の意味や
1時と13時の2つの意味の違いがわからないのですね。
いくら図で説明しても分からず苦労しました。
毎日毎日同じ事の繰り返し、
なんで覚えないんだろう、分からないのだろうと苦悶していました。
そして、気が付いたのです。
日常生活に落とし入れていない事に。
いくら、図を用いて話しても
日常生活に活用出来ていなければ、身近には感じませんし困りません。
だから、
時計も数字や秒針が付いているわかりやすい時計を購入して、
息子に今は何時何分だから学校に行くなど、
その都度その都度話していく事から始めていきました。
そうしていくと、
息子の中でも時計を見るようになっていったのです。
数年はかかりましたが、どうにか時計、時刻が分かるようになりました。
今は数字のついている時計とデジタルの時計を
見る事が出来るようになっています。
親としては早くわかって欲しくて焦ったり、葛藤があったりしますが、
息子のペースもあるので、思うようにはいかないものですね。
時計を見る時の話し方のポイントは、
例えば、7時30分の時刻を教えたい場合は、
「短い針は数字の7のここ、長い針は数字の6のここ」というように
親のあなたが手で数字の所を指して、
発達障害のわが子が目で見て、耳でしっかりと聞けるように、
ゆっくりと、ひとつひとつを丁寧に話していく事です。
けして、
7時30分だけや7と6の所とは話さないでくださいね。
発達障害の子どもは具体的に1つ1つを
丁寧に話していかないと分からないのです。
そして、
1つの時間から始めて行きましょうね。
あれもこれもと求めても、発達障害のわが子は混乱します。
1つの時間が分かってから、もう1つの時間というようにしていけば、
最初の時間の理解よりは早くなっていきますよ。
そして、1つの時計がわかってから、
もう一つの時計、
デジタル時計の見方を、
同じようにして伝えてみてくださいね。